宇多田ヒカル『パッパラダイス』に重なる幼少期の記憶とかつて子どもだった自分

宇多田ヒカルの新曲『パッパラダイス』について語られているインタビューや言葉を読んで、あらためて「創作とは何か」を考えさせられました。

  • 生年月日:1983年1月19日
  • 出身地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 マンハッタン
  • 血液型:A型
  • 家族:父は音楽プロデューサーの宇多田照實、母は演歌歌手の藤圭子
  • 愛称:ヒッキー(Hikki)
  • 所属事務所:U3MUSIC 

楽曲を聴いて感じたのは、子どもの頃を単純に思い出して描いたというより、

子育てを通して自然によみがえってきた感覚や景色が歌詞に投影されているような空気感です。

日常の中で感じたことが、少しずつ作品へつながっていく。
そんな創作の積み重ねが伝わってきました。

「天才」よりも積み重ねを大切にする姿勢

ティティ
ティティ

宇多田ヒカルは、以前から「天才」と呼ばれることへの違和感を語っています。

その理由は、作品は一瞬のひらめきだけで完成するものではなく、長い時間をかけて形になっていくものだからです。

インタビューでは、楽曲制作は短期間で完成するものではなく、試行錯誤を繰り返しながら生まれると語っていました。

パッパラダイス』についても、完成までに長い時間をかけて向き合っていたそうです。

作詞、作曲、編曲まで手がけるとなると、その制作過程は想像以上に濃密なのだろうと感じますね

日常生活が創作につながっている

宇多田ヒカルさんは、歌詞を書いている期間は、何をしていても頭のどこかで言葉を考えているような状態だと語っています。

特別な時間だけが創作ではなく、普段の生活そのものが作品づくりにつながっているのでしょう。

また、出産後は子どもの生活リズムに合わせることで、生活スタイルも大きく変化したそうです。

朝起きて夜に眠るという、一般的な生活時間で過ごすようになり、その中で創作時間を工夫して確保するようになったとのこと。

自由な時間が限られる中で、「どうやって創作するか」を考えること自体が刺激になっているという話も印象的でした。

「足りない状態」が創造性を生む

宇多田ヒカルさんの考え方で特に印象に残るのが、問題解決能力こそクリエイティブという視点です。

時間が足りない。
思うように進まない。
制約がある。

そうした状況の中で、どう工夫するかを考えることが創造性につながるという考え方ですね。

これは音楽制作だけではなく、私たちの日常にも当てはまるように感じます。

忙しい毎日の中でも、自分なりに工夫したり、小さな楽しみを見つけたりすることが、暮らしを少し豊かにしてくれるのかもしれません。

子育てで大切にしていること

宇多田ヒカルさんは、子育てについて「自己肯定感」を大切にしているとも語っています。

子どもの感情を頭ごなしに否定するのではなく、まずは気持ちを受け止めることを意識しているそうです。

ティティ
ティティ

大人でも、自分の感情を理解してもらえるだけで安心できることがありますよね。

そう考えると、子どもとの向き合い方だけでなく、人との関係そのものにも通じる考え方なのだと思います。

パッパラダイス』を聴いていると、子どもの頃の風景が自然と頭に浮かんできます。

駄菓子屋へ向かう道のワクワク感や、公園で夕方まで遊んでいた時間。
ポケットに数枚の小銭を入れて「今日は何を買おうかな」と考えていた感覚や、意味もなく走り回って笑っていた空気まで思い出させてくれるようでした。

ティティ
ティティ

一方で宇多田ヒカル自身の幼少期は、とても特殊な環境だったと言われています。

ニューヨークと東京を行き来する生活の中で育ち、家庭では正反対ともいえる性格の両親それぞれの気持ちを理解しようとしていたそうです。

幼いながらに周囲の空気を読み、自分なりにバランスを取ろうとしていた部分もあったのかもしれません。

だからこそ『パッパラダイス』に流れる“子どもの無邪気さ”には、単なる懐かしさだけではなく、「もっと自由に子どもらしく過ごせる世界への憧れ」のような感情も重なっているように感じました。

子育てを経験した今だからこそ、子どもを見る視点の中に、“かつて子どもだった自分自身の感覚”も重なっているのかもしれません。

大人になる過程で忘れていた景色や気持ち。
無条件に笑えた時間や、意味もなく楽しかった帰り道。
『パッパラダイス』には、そんな遠い記憶をもう一度手のひらに乗せて

見つめ直しているような空気を感じました。

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