薬剤師会での仕事と思い出

登録販売者

20年ぶりの社会復帰|薬剤師会事務で学んだこと

20年以上専業主婦として過ごした私が、再び仕事を始めることになったのは2018年のことでした。

あの時の一歩がその後の登録販売者資格取得漢方薬局勤務につながる大きな転機だったように思います。

最初の勤務先は地域の薬剤師会事務局でした。午後1時から5時までの4時間勤務で、自宅から徒歩5分ほどの場所にあります。子育て中の私にとって、これ以上ないほど恵まれた環境でした。

薬剤師会での仕事との出会い

当時はまだ下の息子が高校生でした。

午前中に家事を済ませて出勤し、帰宅後は夕食の準備もできる働き方だったため、家庭との両立もしやすかったです。

実は結婚前、総合病院で生理検査の受付をしていた時期があります。その頃から医療の仕事には興味がありました。ただ、薬剤師会の仕事は初めて知ることばかり。地域医療を支える薬剤師さんの活動の幅広さに驚かされる毎日でした。

薬剤師会は地域によって活動内容に違いがありますが、主に次のような役割を担っています。

・薬剤師の研修や活動支援
・地域医療や公衆衛生活動への協力
・住民向けの健康情報発信や啓発活動

事務職として働きながら、多くの薬剤師の先生方が地域医療を支えていることを知り、とても勉強になりました。

学校薬剤師という存在

仕事を通じて特に印象に残ったのが「学校薬剤師」という役割です。

学校薬剤師は、児童や生徒が安心して学校生活を送れるよう、学校の衛生環境を確認する大切な仕事を担っています。

学校薬剤師の主な業務

・教室やプールなどの環境衛生検査
・医薬品や薬品類の安全管理
・健康相談や保健指導への協力

私自身、子どもたちが通う学校の衛生環境が、このような専門職の方々によって支えられていることを初めて知りました。

保護者としても大変ありがたく感じたことを覚えています。

想像以上に幅広かった事務の仕事

ティティ
ティティ

私が勤務していた薬剤師会事務局では、事務員の仕事も幅広いものでした。

薬局向け資料案内文書の発送準備会員の入会・退会に関する事務手続き理事会議事録の作成会費管理など、多岐にわたる業務を二名の事務員で担当していました。

特に議事録作成会員情報の管理ではパソコン作業が欠かせません。

私はもともとパソコン操作が好きで、自宅でもよく使っていたため、入力作業にはそれほど苦労しませんでした。ただ、復職にあたっては少しでも自信につなげたいと思い、タイピング検定3級を取得していました。

実際に働き始めると、文書作成データ管理などパソコンを使う機会は想像以上に多く、事前に学んでおいてよかったと感じました。

その後、さらにスキルアップを目指して2019年にはマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)を取得。資格そのものよりも、「もう一度学び直してみよう」という気持ちが社会復帰への後押しになったように思います。

4時間勤務とは思えないほど業務量が多く、毎回の引き継ぎには苦労しましたが、その分やりがいも感じていました。

コロナ禍前の薬剤師会活動

新型コロナウイルス流行前は、薬剤師会ならではの交流行事もありました。

理事長や事務局職員との懇親会、会員向けの日帰りバス旅行など、普段なかなか接する機会のない薬剤師の先生方と交流する場もありました。

薬剤師は定年制度のない職場も多く、長年現役で活躍される先生方も少なくありません。

高齢になっても地域医療に貢献される姿を見て、「働くことに年齢は関係ないのだな」と感じたことを覚えています。

20年ぶりにもらったお給料

今でも忘れられないのは、初めてお給料を受け取った日のことです。

金額の大小ではなく、自分の力で再び社会とつながれたことが何よりうれしかったのです。

20年以上のブランクがあっても、一歩踏み出せば新しい世界が広がることを実感しました。

この経験があったからこそ、その後登録販売者の資格取得に挑戦し、漢方薬局で働く今の自分につながっています。

社会復帰を考えている方にとって、私の体験が少しでも参考になればうれしいです。

次回は、薬剤師会で働く中で感じたことや、その後資格取得を目指すきっかけについて書いてみたいと思います。

参考資料

・日本薬剤師会 https://www.nichiyaku.or.jp/

・文部科学省 学校薬剤師について https://www.mext.go.jp/

・日本学校薬剤師会 https://www.nichigakuyaku.or.jp/

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